せきらら性教育 -2ページ目

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


2006年元旦

えい

そこから先には行かないわけ

息子と話していると、奴は得意のいきなり質問攻撃をしてきた。


「おとうとおかあはセックスするの?」

「あたりまえじゃ」

「ひええええええ」(←驚き方がふるい・・・)


「じゃあさあ、ボカボカ子供できちゃうよ?」

「子供を作らなくても、セックスはできる」

「ひえええええ」

「避妊といいます」

「じゃあさ、何のためにセックスするの?」

「仲良しだしさ。きもちがいいからすきーって言う人もいる」

「僕はしていいの?」

「駄目」

「なんで?」


聞かれて、はた、と困った。理由はいろいろある。避妊の仕方を知らないだろう、性病についての知識がないだろう、まだ体が十分にできていないだろう。でも、頭にぱっと浮かんだのはそういう機能的な理由だけ。


でも、いけないような気がする。


「うーん・・・ちょっと考えてもええか?」


といっていると、だんながやって来た。


「おとう、おかあとセックスしてるんでしょ?」

「うん!」

「なんで僕はいけないの?」

「そら、君は興味だけでしたいんでしょ。ということは、ジョーンのことを単なるものとして扱うからだよ。それは相手を人間以下にするし、自分も人間以下になるんだよ。だから、本当に相手が好きだと思って、相手のことを本当に考えられるようになって、はじめてセックスをするべきだよ。興味と快楽のためだけにしてはいけない」


はー、なるへそー。が、やはり、息子には説明が難しすぎ(笑)。


「えーとな。オカメがおるやろ」


okame

またしても、オカメ登場。


「オカメのことが好きやから、抱っこしたいし、遊びたいし、なでてやりたいやろ」

「うん」

「そやけど、そうしたらどうなるんやろってめちゃくちゃ興味があっても、オカメの尻尾に火はつけへんやろ」

「ぜったいに、しないよ」

「うん。それしたらオカメがかわいそうやん」

「うん」

「それだけやなくて、おかあがオカメにいろいろするやろ」

「うん。肩に乗せたり、投げたりしてるよね」

「うん。それはな、おかあとオカメが仲がええからやん。おかあはオカメが好きやし、オカメはおかあが好きで信頼してるさかい、いろいろできんねん。そんで、それだけの関係を作るのはかなり時間がかかるねん」

「うん」

「そやからな、ジョーンを好きなんはわかるけど、君らはまだまだお互いをよくしらんやろ。これから、ゆっくり付き合って、ジョーンがほかの誰でもないたった一人の人や、って思えるようになるねん.

それで、お互いに、この人やったら自分を大事にしてくれるって思えてくるかもしれん」

「うん・・・」

「そうなったら、そのときに自然にわかってくるよ」

「うん・・・。思えなかったら?」

「思ってないのにするんやったら、それは、おとうが言ったように、ジョーンの体を利用してるだけやろ。どうなるかなーって興味があるから、いろいろ実験するやん。それとかわらへんやろ」

「うん」

「実験ではものを使うやろ。それと同じように、ジョーンをものとして扱ってることにならへんか」

「うん・・・わかった・・・」


そして、息子は、おもむろにオカメを見ていった。


「僕はさ、オカメが好きだけど、オカメにいろいろできないでしょ。ということは、オカメは僕を信頼してないんだね・・・。こんなにかわいがってあげてるのにー!


オカメなんて

だいきらい!」


そう叫ぶと、息子は台所から走り去って行きました。


ほほほ・・・。男女交際はうまくいっているようだが、オカメにはわたしのほうがもてるのさ。切ない片思いの味が分かったか。けけけ・・・。


ちょっと、いい気味(笑)。

微妙・・・

息子には、クリスマスプレゼントはいらぬ、と言っておいた。少ないお小遣いの中から買わせるのもかわいそうだし、特にほしいものもないし。


でも、25日の朝、クリスマスツリーの下には息子からわたしへのプレゼントがおいてあった。


「えー、ほんまにー? えー、かまへんのに・・・」


といいながら、包みを開けると、中から小さな伸びるニコニコさんが出てきた。


present


すごくうれしいんだけど・・・。


これ・・・。


息子がガールフレンドのジョーンにあげたものと同じなんですけど・・・。


微妙だ・・・微妙だ・・・。

プレゼントをあげること

息子は、二度目のジョーンとのデートを終えて帰宅した。ひとりで。ち。


でも、話を聞いていると二人でではなくて、もう一組、息子の親友のカップルもいるらしい。ということは・・・


うれしなつかしはずかし

グループ交際!

きゃー


それで、息子は800円ほどお小遣いを持っていったんです。現在、金の使い方をびしばし指導中。


実は、9月から定額のお小遣いをもらっているんですが、はじめの月に手にしたことのない多額(?)のお小遣いを口座に振り込まれ、舞い上がった息子は、ボカスカいろんなものを買って、あっという間に借金生活・・・(笑)。借用書まで書かされましてね。毎月、月初めに取り立てています。


それで、先回、値段を見ずにおやつを買う、ということをしたため、しこたま説教をたれられまして、こんかいのデートでは、おやつを買う際によく値段を見ること!と指導したのです。


「で、何を買って飲み食いしたんや?」

「えーと、コカ○ーラ。120円。」

「ということは、後いくら残ってるねん?」

「ええと・・・」

「こりゃ。800ひく120やろ! 計算せんかい!!!」

「・・・200円しか残ってないんだ・・・」

「なんでやねん! ほかになにを買ったンやな!!!」

「・・・ジョーンにイヤリングを・・・」

「そんなん、クリスマスプレゼントは別にあげたやろ。なんでイヤリングを・・・」

「ジョーンがほしがってて・・・」


むぅ。


夕飯のときに、パスタを食べつつもう少し、詳しく話を聞くと。


ジョーンはそのイヤリングをずーっとほしがっていたらしい。それで、その日も、もうひとりの女の子と、あれが素敵よね、と話していた、とか。それで、デートの後、ジョーンがママと帰った後に、ひとりでその店に行き、買った、らしい。


「うーん・・・」

「クリスマスプレゼントとか、誕生日のプレゼントはええんやけどな・・・」


なんとなく、それ以外はいけないような気がする。だんなが


「ものをあげることで愛情を確認しだすと、ものでしか愛情が確認できなくなるから。そうなると関係がものすごく不健康になるんだよ。相手はいつももらうことを期待するし、自分もあげることを自分に期待するし」


といっても、もちろん、息子は


「?」


「おっちゃん・・・言ってることが難しすぎやって」

「そんなことないよ。僕が言ってることは、簡単で、大事な真理なんだ」

「・・・そらそうやけどな・・・」


といいつつ、みると、息子の隣にオカメがちょこーんと座っている。


われわれはオカメには絶対に食卓から食べ物をあげない。食事中に自分のものを分けることもしない。食べ残しをあげるときは、われわれの食事が終わってから、水で洗って塩気を取ってから食べさせる。だから、オカメは、食事中、息子の隣の椅子の上に座り、じーっと見ている。


「あのな」

「うん?」

「オカメが待ってるやろ。なんかくれへんかなーくれへんかなーほしいなーほしーなー、って」

「うん」

「そんでな、絶対にあげてへんやろ。そやからオカメもくれへんって知ってるやん。くれへんから、もうみんな嫌いなんやな、ってオカメはおもわへんやん」

「うん」

「そんで、オカメに人間のご飯をそのまま食べさせるのは悪いことやから、そうせえへんのがオカメをほんまに好きな人がすることやろ」

「うん」

「そやけどナ、今、お前さんが自分のパスタの中のベーコンをオカメにやるとな、オカメは、うわーこのひとくれるんやー、って思うやん」

「うん」

「ほんで、明日から、隣に座って、じーっと待つよ。そんときにな、なんかやらへんかったら、オカメは、この人わたしのこと嫌いなんやろか?って思うような気がせえへん?」

「する」

「あげなあかんような気がするやろ?」

「うん・・・」

「ほんまはあかんけど、あげてしまうやろ」

「うん・・・」

「あげてたら、オカメは自分のことを好きでいてくれるような気がするやろ?」

「うん」

「そやけど、オカメは早死にするで。それでもあげてしまうやろ」

「うん・・・」

「オカメかって、ものがもらえるからお前さんが好きって思ってるだけやん」

「うん・・・」

「そんなんあかんやろ」

「うん・・・」

「いいかい、それとおなじことが、君とジョーンの間にも起きちゃうんだよ。だから、習慣になっているプレゼントをあげるとき以外には、ものをあげるのはやめたほうがいいよ。よっぽど特別な場合以外は」


・・・あ、だんなめ。説教の締めくくりの一番ええとこをとりやがった・・・。


「・・・わかった・・・」

「まあ、イヤリングはくさらへんから、誕生日までおいといたら?」

「うん・・・」

「そうしたらいいと思うよ」

「うん・・・」


と、息子は考えて。


「あ、そうだ。バレンタインのときにあげるよ。うんうん。これで2月はジョーンにお金を使わずにすむねー」


・・・。

しっかりしてるんやら、してないんやら。いまいちよく分からない息子でした。



*****************************


えーと、バレンタインは日本では女の子がチョコレートをあげるけど、こちらでは男女関係なく、好きな人にカードを送ります。無記名だったりもします。それで、お付き合いをしている二人ではちょっとしたプレゼント交換なんかもするみたい。


若いっていいよな(意味不明)。

うちへおいでよ、わたしのおうちへ

息子は、月曜日にデートでした。学校の帰りに、ジョーンと町に行くって・・・。


だから、町に出る前に二人でうちによって、おやつを食べてからお行き、といっていたんですが。息子ははっきりとは返事をせずに出かけていきました。


そして、だんなと二人で待ってたんですけどね。便所も我慢して(笑)。


つれてきませんでした(怒)。


あー、もう。楽しみにしてたのにー。


息子は一人で5時過ぎに帰ってきて、


「ちゃうねん、お前やないねん、ジョーンが見たいねん」


って、やんだを言いそうになりました(爆)。


「でもね、冬休みの間に、いちどジョーンをお茶に呼びなさい」


と、だんな。


「えー、やだー。おかあがいると、やだー」


・・・どういうこっちゃ。


「だってさー。この前・・・プールのことで・・・」


・・・。


***回想シーン***


息子は時折、日曜の午後にプールに行くんです(こちらの記事 参照)。それで、誰といっているのか、絶対に口を割らない。でも、見当はついている。で、ある日。


「なあなあ、プールには誰がきてんのかなあ?」

「誰もー」

「ひとりで泳いでんの?」

「・・・」

「ふーん・・・。おかあも行こうかなあ・・・」

「・・・や・・・やめて・・・それだけは・・・」

「ほな、誰といってるかお言い!」

「ひとり!」

「へー。それやったら、おかあもいくでー。そんで、プールで歌ったるでー」


おにーのパンツはいいぱんつー

もっこりー

もっこりー


「おどったるでー」


おにーのパンツはいいパンツー

もっこりー

もっこりー


「言う! 言います! ごめん! ジョーンが来てる! だからこないで!」


はじめから、素直に吐いたらええんやがな。


***回想シーン終わり***



・・・。


「あのね」


優しくだんなが言う。


「君のほかの友達はうちに来たことがあるし、紹介してくれたでしょ。だから、彼らのことを知ってるでしょ。それと同じでね、君のガールフレンドにもちゃんと紹介をしてもらいたいんだよ。そうやって、彼女と知り合いになることは、僕たちは家族なんだから大事でしょ?」

「うん・・・」

「おかあだって、ジョーンが君にとって大事だってわかってるから、変なことはしないよ。ね?」


最後の、ね?、はわたしに向けております。


「・・・う、うん」


いまいち自信なし。


だってさー、子供を持つ楽しみがやっとわかってきたんだもーん(爆)。


突き刺さる息子とだんなの視線を無視して、踊りの練習をしよう・・・と考えております(本気)。



****************************:

女の子と付き合っちゃいけませんとか、異性でも同性でも、交際は早すぎます、とか言って、禁止するのってよくないと思うんですね。


なるべくオープンにして、付き合ってる相手がわかってたほうがいいんじゃないかな。人を好きになって、一緒に出かけたり映画に行ったりしたいときに、親に嘘をつくのってすごく嫌じゃないですか・・・。別に悪いことじゃないんだしさ。


ただ、ペッティングやセックスに関しては、まだ正確な知識がないわけだし、興味本位でしてはいけないよ、と話しています。プライベートな体の部分はそこに触る意味というものがわかってからにしなさい、と。そういう意味で、性教育というのはとても大事だと思うのです。


・・・と、考えています。


だって、知りたいんだもん!

ある日、息子がいきなり聞いて来た。


「おかあ、ジョーンとキスをしたら、報告したほうがいい?」


・・・一瞬の迷いの後、


「そうやな・・・言ったほうがええな・・・」


なにいっとんねん! 知りたいだけやろ!


と息子はつっこみを入れてはきませんでした。素直な奴・・・。


「うん・・・」


といって、真っ赤になって、


「実は月曜日に・・・」


「えー、したんかいなー」


という、母親の遠慮のない直接的な問いかけに息子は


「うん・・・」


と恥らう乙女のように答えたました。


・・・。


「無理やりしたんとちゃうやろな?」

「・・・おかあ・・・ジョーンのほうがだいぶん背が高いんだよ」


だから、無理にはできぬ、といいたいらしい。


「それでさー、ジョーンがしたいって言ったんだ・・・。でね、でね、ジョーンのほうが背が高いでしょ・・・だからさ、ちょっとかがんでくれてね、僕はちょっと背伸びをしてね・・・」


実演付で場面を再現する息子。


楽しいねえ・・・春だねえ・・・。


そんな風に、誰かのことを素直に好きになれる息子を見て、ちょっとうらやましいわたしでした。





・・・で、本日。


学校から帰ってきて、息子が言うんですわ。


「月曜日にジョーンと町に遊びに行ってもいい?」

「何するねん?」

「クリスマスのさ、飾りも出てて、ロマンティックだよ・・・」


デートです! でーと!

でーと!!!


ロマンティック!


だれかー

ロマンティック

とめてー♪


なんて歌っちゃいますよ。わたし。踊っちゃいますよ、わたし。



dance

おどっとるし・・・(笑)。

(制作してくれたcomplexologistさん 、ありがとう!)



むう、サンタの仮装をしてこっそり後をつけていこうかなー、なんて思ったわたしでした。


だってさー、知りたいんだもん。

気になるじゃん。


・・・母親としてではなくて、単なる野次馬根性でございます(笑)。

質問をしないこと

息子が、ある日、突然いった。


「扉をさ、急にあけないでよね。それから、夜に寝てるかどうかチェックする必要もないからね」

「ちょっと待ちや。今までノックもせんといきなりあけたことなんかあらへんよ。失礼なこと言わんとって」

「ま、とにかくさ・・・」


うやむやといいながら、息子は去った。


台所に残されただんなと二人、顔を見合わせた。


「やっぱり、何をしてるのか聞いたほうがいいんじゃない?」

「あんな、君もかつては男の子やったんやから、その程度のことわからへん?」

「どういうこと?」

「年頃の健康な男子がやな、扉を閉めて自分の部屋にこもったら、することって決まってるやん」


1) コンピューターゲーム(ちなみにネットにはまだつなげていません・・・すまん・・・息子よ・・・でもつなげても、監視ツールでばっちりだもーん)

2) エロ本を見る

3) DVDを見る

4) オナニー (ちょっと早い?)

5) タバコをすう

6) ドラッグ (シンナー、マリファナ、コカイン、などなど)


息子の場合、5と6はないと確信がもてる。わたしたちはタバコを吸わないから、すったらにおいですぐわかるし、ドラッグだって、体調の変化なんかで多分、わかると思う。大体、お小遣いの動きとかも把握してるしね。


それで、それ以外のことだったら、もし聞かれても正直には答えられないのでは・・・。


「君やったら、親から、扉閉めて何してんの?って聞かれて、『オナニーしてます!』って答えられる?」

「・・・」

「そうするとさ、嘘をつく状態に追い込むことにならへん? そんで、嘘つかれたからって、信用関係がちょとやばくなったりするやん。そやから、これは、きかへんほうがええ質問なんとちゃう?」

「・・・でも、何をしているか、気になるよ」

「まあ、選択肢の1から4まで全部でしょうねえ・・・」

「うん・・・哲学の本を読んで、人間の深淵については考えてないだろうねえ・・・」

「・・・この年でそれしてたほうが心配やで」


という会話をしまして。


数日後。


学校に行っている間、息子は部屋の扉を開けています。それで、洗ったTシャツなどを持っていっただんなが何気なく、机の上を見ると。


グリーン・デスティニーのDVDが。


「やっぱりさー、夜中にカンフー映画を見てたんだねー」

「まあ、いいんじゃない? カンフー程度やったら・・・ら・・・ら・・・」

「どうしたの?」

「・・・あの映画、たしか、かなり濃厚なシーンが・・・あったんちゃうか・・・と・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・そういえば、本棚の上に、ティッシュが大量に丸めてあったんだけど・・・」

「・・・やっとんのかな?」

「風邪引いてたから・・・鼻をかんだんじゃないかな・・・」

「科学捜査・・・」

「顕微鏡で見てみようか?」

「・・・誰が、人の精子見たいねん? あー?」


グリーン・デスティニーっていい映画なんですけどね。まあ、いろんなものの見方があるってことよ。


さりげなく、息子にティッシューは使ったらきちんとすてるように言っておこうと思います。


それで、今週末は、さりげなくいいレストランに食事に連れて行って、ひそかにお祝いをしてやることにしました(笑)。


そら、おまえはしあわせだよな。

スミマセン。またしても、激しく放置さていました。


理由は。


先回の記事を上げたあと、息子がガールフレンド(名前をジョーンとしておこう)とメールをしたいので、ネットに自分のコンピューターをつなげてくれ、と言い出したのです。それで、ネットができる環境を一日かけて整えようとしたのですが・・・モデムが壊れてる・・・。


それで、つなげなかった。


それを、息子に言ったら、


「なんだよ、だめじゃん。役に立たない」


といわれ、カーッとしたところに、追い討ちをかけるように、晩ご飯を見て、


「まずそう・・・」(←おめーのPCをいじってたんで、時間が無かったんだよ!)


それで、手にしたフォークをぽんとテーブルに投げたんです。


で、切れた。


このやろーとか何とか言いながら、息子につかみかかりまして。息子は必死で逃げますが、わたしだって思いっきり飛び掛って、髪の毛をつかんで床にねじ伏せ・・・ようと・・・して・・・。


自分の醜態に気がつきました。


まあ、この日のことだけではなく、その前数日間、非常に不愉快な態度に出られていたので、かなり頭にきていて、それを我慢していたのが、一気に吹き出た感じですが。


情けなかった。


だんなに諭されて、でも、息子と口を聞く気にもなれなくて。だんなが、じゃあ、僕が彼と話し合いをするから、君は自分の部屋で休んでなさい、と言ってくれて。


自分の部屋でワーワーと声を挙げて泣きました。久しぶりに。


あー、何が教育だよー。ばかげてものも言えないよー。母親として、大失格・・・。


でも、息子も、わたしがそこまで怒っちゃった理由に自分の態度があったことも分かったらしくて。


・・・まあ、そういうことだ。いい部分だけ見ていこう。



そして、ジョーンとの恋ですが。


先日、息子をまっていたら、学校からうきうきで帰ってきました。


「今日はさ、ジョーンと帰ってきたんだ」

「ふーん。手でもつないだか?」

「うん!」


・・・は? わたしの質問になんとお答えになりました?


うん

うん

うん


にっこりさわやかに、うん。


「暖かくって、いい感じだね。Hugもしたよ。すごく、優しい感じ・・・」


・・・。


「あ、それでさ、だからさ、寝る前にHug & kissはもういらないから」


もういらない。

もういらない。

もういらない


・・・す、捨てられました・・・。


まあ、いつまでも、両親からのHug & kissを必要とするようでは困りますが。聞いておかねば。


「で、お前、

ちゅーはしたんかい?」


ぼん。

息子、爆発。


「ま・・・・まだ・・・・」


け、つまらん・・・(あ・・・いえ・・・)。




数日後。


息子の学校で、チャリティーのディスコがありました。ジョーンのママが息子を迎えに来てくれました。ジョーンのママは息子を気に入っているようです・・・。まあ、こそこそしてないからええけどさ。


二人で、踊ったり、友達みんなで踊ったり、ものすごく楽しかったそうです。


そら、楽しいよな!!


親からも認められてよ。手をつないで学校から帰ってきたり、優しくHugをしたりさ。


親はいらねーって思うよな。健康的でいいけどさ。ぐれちゃおうかな(とつかみかかった人が言う・笑)。



そして、その翌日。


息子に聞かれました。


「ねえねえ、なんでクリスマスのときはさ、ヤドリギの下で女の子にキスしてもいいの?」

「知らない・・・。え? もしかして、ディスコで・・・」

「無かったんだよ・・・だから・・・キスしてないんだけど・・・」


なんかね、ヤドリギをクリスマスディスコに飾り付けない学校を褒めてやりたい気分ですわ。


やどりぎ~

やどりぎ~

や~~~どりぎ~~~♪


と、ヤドリギの歌を歌ってる息子を見て、


そら、

お前は

しあわせで

いいよなっ


って、不純異性交遊(笑)を必死になって取り締まっていたPTAのおばさんたちの気持ちを今になってわかったように思うわたしでした。

とりあえず一安心

えー、結果の報告が遅れまして申し訳ありません。


ここまでの経過、


1. 事件です!

2. 緊急安全保障理事会召集される

3.結果はまだ分かりませんが・・・



金曜日、オーケストラの練習を終えてくたくたになって息子は帰ってきまして、


「どうやった?」

「どうだった?」


という、おとうとおかあのユニゾンの問いかけに、


「大丈夫やった・・・」


と答えたきり、風呂で寝込んでしまったり・・・。オーケストラのコンサートが近いので、しごかれまくっているらしい・・・。息子は第一フルートです。


翌朝、話を聞きますと、彼女はとっても喜んだそうです。それで、周りの友達からの、


「でも、誕生日プレゼントだったらHappy Birthdayじゃないの? やっぱりサー」


などというくだらないつっこみにも、


「この曲が大好きなの。ありがとう」(ニコ)


と答えたとか。


・・・いい子じゃないか・・・じーん・・・。




しかし、息子は好きな子ができて、初めて親からcomfirmされる以外の自己に対するイメージを獲得したように思います。


Confirmは、なんていうのかな。確認される、というのが訳語になるんだと思うけど。自分の顔は自分の目で見ることができないから、鏡に映しますよね。それと同じように、自分がどんな個人であるかを確認するために、他者の視点が必要なんじゃないか、と思うんです。


子供のうちは、その自分という存在を映し出す最大の鏡は親だと思います。親から自分がどう見られているのか、それが子供にとっては大事なことなんじゃないか、と。


だから、褒めてやるといいのかもしれません。親の視点から確認される自分は自信を持っていい個人である、と教えてやる行為が褒めるということなのかも。そうすると、自分に自信を持っていけるのかも。


まあ、褒めすぎると親という鏡に映し出される自己がゆがむので、ゆがんだ自意識過剰とか自信過剰になるような気がするけど。


それで、もちろん自己を映してくれる鏡には友達もいるわけです。でも、やっぱり、恋をすると、ね・・・。


その人に自分がどう見えているか、気になる。


そこで、自分を偽ったり、ええかっこしたり、ぶったりすることもある。鏡の前でポーズしか取らなくなる自分ができることがある。


相手が「わたしが望むあなた」しか映し出さないわがままな鏡になってしまっていることもある。(これは親の場合にもいえると思っています。反省したいです。)


でも、そうじゃなくて、「わたしが見ているあなた」を素直に映す鏡になれる場合もあるんじゃないかな。そういう鏡の前では、自分の長所も短所も素直に見ることができるような気がします。いや、自分が嫌いでどうしようもなかった部分を慈しんで映してくれる鏡を得ることで、別の自分を発見することも可能だと思います。


息子の場合、どうもこの素直な鏡になってくれる女の子を見つけたらしい・・・。若いのに・・・。


自分が音楽をしていること、ラグビーをしていること、勉強をまじめにしていること、そして人種的なこと。


そういうことが、今まで自分にとってなんなのか分からなかったようだけど(親に押し付けられているっぽいので・・・反省・・・)、彼女に出会うことで、自分の一部、誇りとできる部分として、これらのことを認められたようなんです。


・・・というわけで、あれせえ、これせえ、と言わなくても、自分でいろいろするようになってきたんとちゃうかな、と、思ってもええんとちゃうかな・・・そうやったらええんやけどな・・・そうかな・・・うーん・・・。


(まあ、わたしたちがうるさく言わんようにしようって決めたあたりと、彼女と付き合い出したあたりの時期が重なってる・・・と、ちょっとだけ自分たちの手柄もあるんちゃうかな・・・って主張してもいいかな?笑)。


という訳で、まあ、いい恋をしているようです。一応、その子のことは知ってるので、安心だし。


しかし、気に食わない点がひとつある。


































































なんで、

いきなり

両想い

なんや???


普通さ、初恋って、片想いで、えらい切ない想いをして、校庭の端に佇んだりせえへん???? 空を見上げて、センチメンタルに溜息なんかついちゃったりするもんなんとちゃうの? 秋の風が冷たいわ・・・涙ポローン・・・みたいな。


わたしはそうだったぞ。


そこんとこが、いまいち、納得がいかん・・・。


結果はまだ分かりませんが・・・

昨日、息子とだんなは、息子のガールフレンドの誕生日のプレゼントを買いに行きました。


ここにいたるまでの話・・・


1. 事件です!

2. 緊急安全保障理事会召集される



それで、買ってきたもの・・・


present


手回しオルゴール。


まあ、無難なチョイスと申せましょう。


曲はメモリーです。


「Happy Birthday」は売り切れで、もうひとつ、「ある愛の歌」があったそうです。息子は


「ある愛の歌がええ」


といったそうですが、


「愛の歌だよ、愛の歌! LOVE STORY!! そんなの駄目!!!」


と、だんなは、いまいち理由が分からないながらも、説得力のある言葉で息子の希望を却下。


まあ、メモリーは無難なところでしょう。


「ふられても、メモリー、って思えるやん」

「そうだね・・・」

「確かにね・・・」


家族における合意の成立。こうして、緊急安全保障会議は無事に終わったのでした。


で、今朝。


「あんな、プレゼント開けて、中身見て、こんなのいらないって言われるかも知れへんよ」

「・・・」

「そうなったら泣きながら帰っておいで」


・・・わけの分からないアドバイスをしているわたしでした。


息子は、まだ帰ってきていません・・・。あー、結果が気になる・・・。


果たして!

プレゼントは喜ばれたのか?

それとも、玉砕か?


ドキドキドキドキドキドキ・・・・