せきらら性教育 -6ページ目

お金の話 2

そういえば、息子がもう少し小さかったときに、月末にお金がなくなって、三日ほどお好み焼き攻撃を炸裂させたことがある。

もちろん、モダン焼き、豚玉、ねぎ焼き、と品は変えました。

お好み焼きが好きな息子はホクホクです。

「おいしいねえ、おいしいねえ、高いからおいしいねえ」
「・・・これな、ものすごい安いんやデ。お金がないねん」
「そうなの? だってお金たくさんあるでしょ?」
「どこにそんなもんあるねん」

息子は自信たっぷり、答えた。









































 
銀行。とってくればいいじゃない」

おかあに銀行強盗になれ、と?

「違うよ。いくとお金をくれるんだよ」

ええ銀行やなあ・・・・。


そして、わたしは息子にお金と資本主義の話をしなければいけないと痛感したのでした。


ほんとにどうもありがとう

新着記事はこの下です。

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新しい編集画面は、視覚障害のある方には使えないに等しいものだそうです。

マミ姉さんが署名運動をしておられます。このような問題にご興味がおありの方、尋ねていただけるとうれしいです。

 

こちらからどうぞ

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あたらいい編集画面は使いにくいです。しかもマニュアルがない。
困っている人は、complexologistさんが無料で解説してくださっているので、
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アメブロは彼に給料を払うべきだ、と思う。

thnak you

感謝の気持ちを込めて、バナー作ってみました。
出来ない人が作ったのでちゃちいけどさ。
よかったら持っていってください。

 

お金のはなし?

今日、義母の病室で新聞を読んでいた。朝日新聞。昔から、日本の新聞の家庭欄が好きだ。お料理の仕方、結婚の悩み、子育ての話し、健康ネタ、などなど、時事性の少ない話題が多くて、友達と雑談をしているような感じがすごく好き。

そこに、「ひととき」というコーナーがあり、「お金の話はタブー?」という投書があった。誰かが「子供にはお金の話をしてはいけない」という投書をしたらしく、それに対する投書。

下村昌子さんとおっしゃる方だ。

彼女は、お金の話をしてもいいのではないか、という。安くいいものが買えてよかったね、と話すことは悪くない、という。なるほど。

この投書を見てて思い出した。息子が確か、6歳くらいのとき。

あるとき、だんなが1週間ほど留守にしていたとき、みんなの天敵・税務署から手紙が来た。だんなが所得申告をしてないという警告。無礼極まりない手紙の文面は、

もし、1週間以内に届出をすませぇへんかったら、ばっちり罰金取ったるさかいな。ホンで、ケツの毛までむしったるでぇ。税務署をなめたらいてもうたるでぇ。

というえげつない内容(本文を多少意訳しています)。

それを読んで、わたしはぶちきれた。

金がないのに、所得を申告せえ、ゆうて、税金取り立てられるだけでも頭にくんのに、ケツの毛までむしるような罰金取るやてぇ。口に手ぇつっこんで、舌を引っ張り出して、舌を「公僕」いう形に結んだろかぁ。この、小役人めぇ。越後屋やなあ、お前!

と、相手のえげつなさに張り合うように、えげつなく怒った。それを見ていた息子は、

「おかあ、僕のお金、あげる。これで足りるでしょ。すごくたくさんあるんだから」

なんて、いい息子でしょう!

しかし、たかが6歳の子供、出してきたお金は約100円相当・・・・。

もうちょっと、ほしいなあ・・・。


お金の話し方間違えたかな、と思ったわたしでした。

あ、もちろん、いらないよっいって、ほめてあげました。


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今、目の前で新しいドラ○モンが・・・。違和感ありまくり。ジャイアンの声も変だし、すっごいみんな下手!! 


そうそう、介護で疲れても、笑ってすごすことに決めました。ま、もともとぼけまくりの人生ではないですか。ぼけたモン勝ち。ほほほっほ。

そのうち、皆様のところに遊びに行きますわ。

ほんとに過激なのよ

一貫性を保つために、時には過激なこともした。という話です。

息子は水泳が好きです。魚のようにするすると泳ぎます。しかし、初めから水泳が好きだったわけではありません。

かなり、嫌いでした。

それでも、毎週、水泳教室に行くことは決まりとして、必ず、どんなに忙しくても連れて行っていました。ぐずったりしましたが、断固、連れて行きました。

そうこうしているうちに泳げるようになり、水泳が好きになりました。

そして、先生が、

「じゃあ、そろそろ、一つ上のクラスへ移ってみようか」

とおしゃってクラスをうつることになりました。

さて、子供にとって環境が変わるということは非常な事件です。よく、子供は柔軟性があって環境に適応しやすい、と言われますが、わたしは、自分の教えた経験(もう一つのブログなどでときおり触れています)から、それは嘘だと思っています。

環境が急激に変わった子供達は非常に不安定な状態に置かれます。どう対応していいのか分からないので、必死で目の前に差し迫ってきた問題にぶつかって行きます。忙しくて、落ち込んだり、泣いたりしている暇が無い、といっていいと思います。鬱様の精神状態にならないのは、そんな暇が無いからだと思います。

それに対して、大人は、自分の今までいた環境と新しい環境の違いを系統立てて整理し、長所短所を評価し、新しい環境で要求されていることを理解することが出来ます。対応の仕方が分かっているので、時間的余裕が出来、落ち込んだり泣いたりする暇があります。

それが、例え、水泳教室の時間であっても、息子にとっては新しい未知の環境で怖いのです。

そして、息子は、黙って変わった環境に必死で対応をしていくタイプではありませんでした。

その日、水泳教室に行く前から、息子はぐずぐずと言っていました。でも、いくと決めたからには行くんだ、と連れて行きました。だんなとわたしの二人がかりです。

着替えて、プールサイドに出てきて、恐怖がぐぐっと大きくなります。泣き喚き、走って逃げようとします。それを、手と膝でちょいと押さえて、ほかの子達と一緒に座らせます。

ほかの子供のお母さん達(なぜかお父さんはうちのだんなだけ)は、「あんなに泣いているんだから、つれて帰ればいいのに」風の非難のまなざし。

先生も、

「今日は帰ったらどうですか」

とおっしゃいます。

が、ここで、帰っては息子は二度と水泳をしようとしないだろうと予想がつきます。水に入ってしまえば、泳げるわけだし、一旦泳ぎ出せは恐怖だって無くなります。今日は水泳教室に行くといったからには、行かねばならん。

一応、大丈夫だからとか何とかかんとか、息子に言い聞かせました。しかし、パニックしている息子は聞く耳を持たず、わめくばかり。

そして、先生がみんなに水に入るように言ったときに、息子のパニックは頂点に達しました。

水にどうしても息子を入れなければいけない。

だから、わたしは、息子を



















































頭から
プールに
放り投げました。

母は強し。
















そして息子は泳げるようになりました。

先生からは、

「あんなことが出来るお母さんはそうそういませんよ」

と、褒められましたとさ。

 

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もちろん、投げ込む前に一瞬、考えました。

プールの深さは1.5m、仮に息子がおぼれても、洋服のまま飛び込めば息子を救出できます。濡れても、だんながいるので、洋服を取ってきてもらえます。プールは温水プールなので、どぼんと入っても冷たい水による心臓麻痺などの危険は少なかったです。

でも、その瞬間のほかの付き添いお母さん達からの非難のまなざし、刺さりまくりでした。

今でも息子は、わたしのことを、「する」、といったら、どんなに無茶なことでもする危ない奴だと思っているようです。

ヤンダダダとわたし: 4歳までのお付き合い

昨日の記事の補足を、ちょっと長いけど。

息子のヤンダダダと付き合うとき、海さんのコメントのレスに書いたように、consistency、一貫性、を大事にしました。

一度でも「駄目」といったら、絶対にそれを変えない。途中で、

「しまった。駄目なんていうほどの事でもなかった・・・Oh, no・・・あなたの斧はこの金の斧ですか・・・」

と、一人でさみしく一発かましても、絶対に変えなかった。「駄目」は「駄目」という意味だと覚えて欲しかったから。

それから、だんなとは歩調をきっちりあわせた。相手が先に「駄目」といったら、こちらもあわせる。

「ええ、そんなんかまへんやん・・・・なにいきり立ってんの・・・夜だけにしてぇ」

と、ボケをかましても、絶対に息子の前では相手の批判をしない。100%の同意をする。

この辺は、猫のしつけと同じ。猫には駄目は駄目、といわないと、しつけが出来ない。テーブルの上に食事中は上がってはいけない、と決めたら、絶対にそれを変えてはいけない。一度でも食事中にテーブルに乗ることを許すと、

「なんで? なんでいけないの? この前はよかったじゃん??」

と、猫は混乱します。そうすると、決まりというものが守らなければいけないもの、という意識が出来上がらないんですね。だから、決まりは守る。一度言ったら途中で変えない。こちらの態度に一貫性を持たせる。

・・・4歳くらいまでの、感覚中心期の子供は、猫と同じように躾けた、ということです。猫を育てた経験しかなかったもので(猫は4匹育てた経験があった)。すみません・・・。

そして、猫と同じように、この感覚中心期の子供は、論理が成立していないので、言葉で説明しても絶対に分からない。言葉で説明しようとしたって、そんな論理は理解が出来ない。(この辺、意見が分かれるところだと思います。そうでない、という意見もあると思います。)

だから、リエさんのコメントのレスに書きましたが、行動あるのみ、でした。

ヤンダを言ってもいうことは通らない。それどころか、かまってももらえない。無視される。それを行動で示す。

ここで、行動で示されたことをさっと学ぶ子もいれば、うちの息子のように時間のかかる奴もいます。

じゃあ、行動の中にたたくことを入れてもいいのか。・・・これは、一応、入れないようにしました。自分が悪いことをした際に、無視されるのはしょうがないとおもうけれど、たたかれるのは嫌です。論理は通じなくとも、そこには人格があるのだから、それを尊重する、という意味で、たたかないことにしていました。でも、たたかなかったわけではありません。

やっぱり、怒鳴ったりしたし、ついつい手が出たこともあります。それで、なんで、冷静に付き合えないのか、がっくりきたことも多いし、いまだにがっくり来ることが多いです。クロちゃんに非難されたこともあります。猫に育児の何たるかを教えられたんです・・・猫以下の親でした。

でも、Honey Bunさんへのレスに書きましたが、母親は子育てのプロではないです。子育ての理論を習い、経験のある人についていろいろな実習をして母親になるわけではないです。だから、失敗しても当たり前だし、分からなくて、めちゃくちゃなこともしてしまいます。育児の本を読むのと、実際に子育てのプロとしてトレーニングを受けるのは、全く違います。六法全書を読んでも、弁護士にはなれないのと同じです。

わたしの友人に児童心理学の専門家がいます。彼女は「子育てのプロ」としてのトレーニングがあります。だから、見ていてすごいです。絶対に怒鳴らない。絶対にたたかない。子供がめちゃくちゃなことを言っても、気をそらしたり、うまく誘導したりして自分の思い通りにさせる。

例えば、3歳くらいの子供が、出かける時間が迫ってきているとき靴をはかない、と、ヤンダを言ったら、

わたし: 怒って、無理やりはかせる。過激直接対決派

彼女: 今日のお出かけの楽しいことを話して、車の鍵を渡して遊ばせているうちに、ささっと靴を履かせてしまう。平和的技巧派

でもね、なんとなく、疑問を覚えるんです。そんな風に子供をごまかして自分の言いなりにすることがいいのかな、と。そりゃ、もちろん、怒鳴ったり、たたいたりはよくないです。でも、なんとなく、釈然としない。

わたしは怒っています。息子の理不尽な態度に。それを伝えないで、ごまかすのは、なんか、正直でないような気がする。論理が通用しない分、この時期の子供には正直にぶつかったほうがいいのでは・・・。

もちろん、こんなことを考えたのは、ずーっとずーっと後になってからです。こんな風に確信犯的に感情を出していたわけではありません。何というか、それしかできなかったから過激直接対決をしていたのです。だから、今になって失敗でした、って言ったって、取り返しがつかない。まあ、だから、ここでこんなことを言っているのは、それに対する自分の正当化、って感じが無きにしも非ずです。

でも、人間なんだし、失敗くらいするよ。

それでも失敗が怖いかもしれません。料理を失敗するのと、子育てを失敗するのは違います。そんなわたしの大きな助けとなった話があります。

一卵性双生児が、生まれてすぐ別々の家庭に養女として引き取られました。片一方の家庭は非常に愛情豊かで、両親とも育児に熱心だったそうです。もう片一方の家庭は、いろいろと事情があり、子供にとって最良の環境とはお世辞にもいえないようだったそうです。この後者の家庭に引き取られた女の子は思春期に入り、問題行動を起こすようになりました。学校へ行かない、ドラッグを摂る、万引きをする、など。

そして、もう一人も、違う家庭環境で育ちながら、同じような問題行動を起こしていたそうです。

遺伝がすべてではないです。でも、躾けや家庭環境がすべてでもないです。

遺伝、躾け、家庭環境、社会環境、教育環境、思想環境、経済環境、自然環境、こういったありとあらゆる環境が子供の成長に影響を与えます。子供の意思もあるだろうし。だから、親の一つや二つの失敗で人生が決まってしまうほど子供の成長は単純な過程ではない、ということだそうです。

育児に「これが絶対」というのはないような気がします。わたしがここに書いたことも、参考として読んでいただければ幸いです。4歳までのね。4歳以降は、また違ったアプローチをしたんです。

 

ヤンダダダをしなくなった訳

海さんcomplexologistさんの疑問にお答えして・・・

 

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息子はかわいい顔をして気性が荒かった。

生後3ヶ月目、歯ブラシをあげて、口の中でごちょごちょするという、歯磨きの練習をさせていた。それがえらく気に入ったらしい。よだれたらしまくりで、歯茎をせっせとこすっている。

5分・・・



10分・・・



15分・・・

「もうそろそろ、やめにしようね」

だんながそういって歯ブラシを取り上げた。そうしたら、息子がぎゃーぎゃーと泣き始めた。泣き止まない。

「歯ブラシ、返したったらええんとちがう? 好きなだけさせたら?」
「そうかな?」

そこで、だんなが歯ブラシを返してあげた。そうしたら、息子は、だんなに向かって、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯ブラシを投げつけた。
将来性充分・・・。


保育園に入ってからも、自分が遊んでいるおもちゃをほかの子がとったりすると、ものすごかった。泣くわ、わめくわ、じたばたするわ。

保育園のナースが、

「この子はほかの子供とおもちゃを共有できないんですよ」

と、遠まわしに我々を非難してきた。

でもね、大人だって、自分の所有物の共有はできないでしょ。自分のPCは人に触って欲しくないし、自分の洋服を誰かが勝手に引っ張り出してきたら嫌でしょ。自分が読んでいる本を横からとられたら怒るでしょ。それを子供にだけ我慢させるのは、ちょっと酷ではないかな?

まあいい。

それ以外にも、トーストを二つに切り分けた、といっては、ヤンダダダ
この洋服は着ないといっては、ヤンダダダ
カフェで、自分で選んだサンドイッチが嫌だといっては、ヤンダダダ。(このときは、その場で息子を抱えて帰宅しました。)
保育園でもヤンダダダ

「今日は4回しかヤンダを言わなかったんですよ」 ニッコリ~

なんて、保育園の園長さんに「褒められる」始末。

かわいい顔してあのこぉ~わりとやるもんだねと~
いわれ続けたあのころぉ~生きるのがつらかぁったぁ~

古いですが、あみん、してしまいます・・・。

体罰はしたくなかった。恐怖と嫌悪で言うことを聞かせてもしょうがない。分かってもらいたいのだ。それはいけないことだと、納得してもらいたいのだ。しかし、そういったった論理は幼児には通じない。

それにヤンダダダのときにこっちが怒ると、向こうも負けていないので、どんどん状況がひどくなる。

だから、ヤンダダダをはじめると、部屋をきれいにして、一人で床の上に転がしておいた。一緒にいると、ほんとに頭にきて、非生産的になるから、わたしたちは庭にでるか、別の部屋に行くかした。

 

ヤンダダダを外でしたら、速攻で帰宅した。

ヤンダダダをしたカフェは、息子のお気に入りだったが、ヤンダダダをしたから駄目だ、と言って、二度と連れて行かなかった。

 

ヤンダダダをしたから、という理由では絶対に息子の言いなりにだけはならなかった。きつかった~。

それで、待った。いつまでも待つわ~。Terrible Two(ひどい二歳)はいつかは終わる。終わるはず。

そして、4歳になったあるとき。保育園から電話が来た。たいした怪我ではないけれど、腕に怪我をしたので迎えに来てくれ、と。

急いで迎えに行くと、ヤンダダボーイは、やけにしょぼんとして床に座っている。

やはり、些細なことがきっかけで、椅子に座っているときに、ヤンダダダをしていたらしい。危ないので、ナースが椅子から降ろそうとしたら、

「椅子からなんか降りないからね」

って感じで、椅子にぎゅーッとつかまって抵抗をしたらしい。そのとき、バランスを崩して、椅子ごとたおれた、そうだ。腕をひどく打つかひどくひねるかしたようだ。骨折無し、外傷なし、関節もOK, 単なる打ち身だとすぐ分かる。たいしたことは無い。謝るナースに、事故だから、こちらこそすみません、と謝った。

それが、息子の最後のヤンダダダ、だった。

要するに、あれね。ヤンダダダをしても自分の思い通りにはならない、それどころか、痛い目にあう、って、身をもって学習したわけだ。

天の配剤、です。しかし、なんで、もう少し早く配剤が来なかったもんだか。第一次反抗期が3年半続いたのは、きつかったです。

 

オチは無し! 息子が椅子から落ちただけ。

ホースの話

 

昨日、もう一つのブログで「自然を満喫する」話を書いた。それで、ちょっと思い出した。

あるとき、わたしが自然を満喫した後で、だんなが、ちょっとちょっと、と呼ぶ。

「なんやいな?
「息子がね、質問がある、といっているんですが、質問いたしてもよろしいでしょうか」

なんだか、丁寧な始まりに、不吉な予感。

「どうぞ、お聞きくださいませ」

「おかあ。なんで・・・・






なんで・・・・












え~、なんで・・・・・













なんで・・・・・

おかあは
しゃがんで
するの?」


来ました! 構造上の質問。

「あのな、男の人はおちんちんあるやん。女の人はあらへんねん」
「ああ、近くででるから、遠くに飛ばせないんだね」
「いや、そういうわけやないねん。あんな、水道の蛇口な、ザーってい思いっきり水出したらどうなる?
「・・・?
「おうちのな、外の蛇口あるやろ。あれどうなる?
「バーって水が広がる」
「そんで、そこらじゅう、びしょびしょになるやん。自分にもびっちょり水がかかるしな。その蛇口の先にな、最近短いホース、つけたったやろ」
「うん」
「そしたらどうなった?
「あ、広がらなくなった」
「あの短いホースが、ちんちんや。おしっこ広がらへんねん。」
「へー、役に立ってんだねー」

 

 

いろいろと。

 

 

・・・将来のためにも、長いホースに変えたほうがいいでしょうか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何をしてるの?

風呂の中で息子が一人でしゃべっている。

小さいときから、風呂の中と、寝る前の1時間くらいは、一人で何やかや遊んでいる子だった。自分の世界に没頭していて、その世界の中で、いろいろな動物や、友達とべらべらとしゃべっていた。

いまだに、そうらしい。

でかい声で、何か話している。

Once you become…then, there will be…whether…do not know…but…I am…kicking…no…no…oh, dear…you…beautiful…

何を話しているのかいまいちよくわからない。が、切れ目なく、何かに向かって一生懸命に話しかけている様子。

 

切実で胸を打つ声の調子だ。何かを励まし、助け、導こうとする、大人の声。そんな声を息子が出している。誰かに話しかけている。

 

なんだろう、と思って、風呂場の前にまで行ったとき、息子が中から扉を開けた。

 

 

息子は、パジャマに着替えて、その上からぶかぶかのトレーナーを着ていた。そして、まーるく突き出たおなかを、片手で大事に支えて、もう片一方の手でナデナデしている。

なぬ?

What are you doing?
あんた、何してんの?

I am pretending to be a pregnant woman….
妊娠した女の人のふり・・・・。

なんで?

I just wanted to know how it feels like…
どんな感じか知りたくて・・・。







百聞は一見にしかず、って言うんですかね。
何事も経験だしね。

 

 

 

 

 

 

耳クソてんまつ記

それは、まだ、息子が小さかったとき。

そして、我々も親として未熟だったころ。

息子は耳が悪かった。呼んでも、なかなか聞こえないらしい。TVやラジオも音を大きくして聞いている。 おかしい。

3歳検診の時にした聴覚検査では異常なし。その後、5歳検診のときも異常なし。なのに、どうしてこんなに耳が聞こえないのか??

ある夜、息子は耳が痛いと言い出した。中耳炎か? 急いで夜間病院に連れて行く。

そして、診断は、

















































耳クソが

溜まりすぎ・・・・


ありえへんって・・・・
せめて文字をピンクにしよう・・・。







1週間ほど、毎日オリーブオイルを耳に入れ、柔らかくなったところをナースが水で洗い出した。でっかいのがでてきた。

どのくらいでかいか、ご覧になりとうございますか。ご覧になりたいお方、こちら、クリックしてくださいまし

そして、息子はいいました。

「鳥の声が聞こえる・・・」

ポエムやの~。

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追記:
イングランドにいたときの事件です。イングランドは、地域ごとにGP(一般医)と呼ばれる人たちがいて、完全予約制で会うことが出来ます。そこで、専門医の診断が必要となると、専門医にアポイントメントを取ることになります。この際、GPを通してしか専門医に会うことが出来ません。

このシステムでは、何があっても、まず初めに常におなじGPに会うため、こちらの健康状態など把握されやすく、相談もしやすいという利点が有ります。 また、専門医が診る必要もない軽度の症状(風邪、鼻づまり、ちょっとした関節炎)などはGPで簡単に済ませることが出来ます。専門医はその技術が必要とされるケースに集中することができます。

というのは、理想で、実際には、専門医の数が足りないので、GPが専門医に会う必要があると判断しても、なかなかアポイントメントが取れません。ただし緊急のケースの場合はすばやく会うことが出来ます。

息子の場合、耳クソだったので、専門医にあう必要はなく(そら無いやろなあ・・・)、ナースが処理してくれました。でも、一応、聴覚検査と相談のために専門医に後ほど会いました。

結果、

異常無し 
耳クソ有り



外耳の皮膚はゆっくりと外に向かって成長(?)するそうです。なので、耳クソは放っておいても自然に外に排出されるので、耳クソを掘ってはいけない、と西洋人は主張します。耳掻き棒を見せるとのけぞっていました。

日本の
伝統文化攻撃~

あべし~ひでぶ~おにく~


耳クソは柔らかいタイプと、乾燥タイプがあります。前者を「マーマレード」、後者を「かつお節」とよびます。

これ、遺伝だそうです。マーマレードが劣性遺伝。

わたしはこの劣性遺伝のマーマレード・・・・。しかも大量生産型。だから、この自然排出機構が利用できません。息子にも遺伝してしまいました・・・。

しょうがないので、毎日、風呂の後に耳掃除をしています。一日でもサボると、もう大変。

大変になったときのために、日本に行ったときに「〇様のアイディア」で見つけた耳用の内視鏡を買ってきました。友人に見せたら、なんか、いろいろ想像していたようです。あそことかこことかそことか・・・。

しかーし、耳クソたまり派にも、朗報がある~。

貴族出身のわたしの友人はこうのたまった。

「アンティークの家具を磨くワックスは、


耳クソ最高なのよ」

おほほほほ、奥様、うちの家具の輝きをごらんあそばせ~。

猫の種

スイートピーの種を植えた。去年のスイートピーは、その名も

スヌーピー

・・・・。


今年のスイートピーは

ガイドドッグ

何でも匂いがとってもいいらしい。イングランドにいたときにほんの少しだけ関わっていた団体が作っている視覚障害者用の庭に植えていたもの。その庭には、様々な感触の植物、いろいろな匂いのハーブ、いい匂いの花などを植えていた。

その中に、カレーの木、というのがあった。これが、カレーの匂いがする。ものすごく強い。大して大きくない潅木なのに、その木の半径10メートル以内はカレーの匂いががぷんぷん。おかげで、ほかのものの匂いが分からなくなるので、引っこ抜いて捨てた。しかも、このカレーの木、匂いだけで、ハーブとしても使えない。

このガイドドッグ・スイートピーは売り上げが盲導犬の訓練のために使われるそうだ。

「これな、ガイドドッグ、いうんやで」
「ふーん。ガイドドッグが出てくるの?
「よう分かったなあ。そうなんや、花が咲くとな、そこからガイドドッグが出てくるねん。そやけどこれはガイドドッグゆうても、植物やから、遠くにはいかれへんねん。家の中でお手伝いしてくれるんやで」
「おかあ、そんな嘘は信じないよ」
「お前は物を知らんなあ。ワクワクの木、て知らんのか」

12世紀になんとかいう地理学者がアルメニアにいたんや。その人の本によるとやな、アジアの海のどこかにワクワクゆう島があってな、そこにはイチジクみたいな木が生えてるねん。その木の実からは、かわいらしい女の子が生まれてくるンや。そやけど、この女の子は植物やさかい、実が落ちるときに一緒に落ちるンや。「ワクワク」っていいながら。それ以外にも、いろんな本に、アラビアの羊が生まれる木の話やら、アイルランドの雁になる実をつける木の話やら、オークニー諸島のあひるの生まれる木の話やら、書いてあるで。

「大地は命を支えてくれるンや。そやから、いろんな命が大地から生まれるんや。よう覚えときや」
「ふーん・・・」

その翌日、スイートピーを植えた鉢を見ると、オカメのひげが植えてあった。

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ガイドドッグの話は嘘ですが、「ワクワクの木」などの話は本当に信じられていたようです(でも、やっぱりほんとじゃないけど)。こういった話が大好きです。

資本くね説、蛇足をつけましたが、ちょっと真剣なあとがきも書きました。こちらです。

オカメっていうのはうちのまぬけ猫です。

okame
寝とぼけています。