かかわり方 | せきらら性教育

かかわり方

ワインを飲んでいると、いきなりだんなが言った。


「あのさ、えいってYのことに興味ないでしょう」


な、なんてことを言うだ・・・。































「うん」


思いっきり肯定。


「ピアノが上手になって大会で優勝するとか、ぜんぜん、どうでもいいとおもってるでしょ」


「うん」


力強く肯定。


「あのさ、君は若いうちに無責任に女の子と妊娠させたりしないでほしいとか、犯罪だけは犯さないでくれ、とか、そうは思ってるけど、学校の成績とかはどうでもいいとおもってるでしょ」


「うん」


「まあ、それもかかわり方かなあ・・・」


「あのさ、独立して、自分で自分の食べたいものが作れて、人から尊敬されるような仕事ができる人間になってほしいとは思うけど、だからといって、無理やり詰め込んだって、駄目に決まってンじゃん? だから、まあ、金に糸目はつけずに教育を受けさせようとは思うけど、こっちからは押し付けたくないよね」


「それだけじゃなくて、子供の世話が嫌いでしょ」






























































ず、図星・・・。


「だからさ、ほらほら、さっさと独立してほしいからさ・・・ははは」

「笑ってごまかす気?」

「うん」


だからって、息子を愛していないわけではないんですよ。まあ、いいや。理解のあるパートナーでよかったよ。


でもね、ほんとに、無理やりこっちからあれをしろ、これをしろって言っても、これから先は反感を買うばっかりだと思うんですよね。だから、自分で面白いものを見つけて、夢中になってほしい。ジャズバンドに入って、ジャムセッションの魅力に取り付かれてもよし、歴史を紐解く喜びでもよし、本を読む喜びでもよし。そういうことができるような下地は準備したつもりなんですが。


女の子とか、セックスとか、そういうことだけに夢中になるんじゃなくってね。










































































「要するに、なるべく面倒を見たくないって言ってるんだよね」


ええい、うるさい。その通りじゃ。


開き直るぞ。