眠ること
息子は赤ちゃんのとき、ものすごくよく眠るこどもたっだ。
それは、半端ではなかった。
生後2ヶ月半のとき、普段は比較的よく寝る息子が、一晩中、泣いて泣いて、泣き通したことがある。病気でもなんでもない。単に、おなかがすくのだ。ものすごい量の授乳をした。しょうがないので、一晩中、たくさん水を飲み、豆を食べ、ミルクを飲み、単なる母乳製造機となった。
それが、朝の6時くらいまで続いた、と思う(疲労困憊で記憶が定かではないです)。
そして、息子は、寝た。
寝ました。
起きない。
お昼になっても、起きない。
寝てます。
爆睡。
たまたま、保健婦のメアリーが来てくれる日だった。だから、メアリーに、
「起きないんですけど・・・」
と、言うと、
「そうね、今寝てると、夜ねないもんね。わたしに任せなさい」
と、息子を起こしてくれることになった。くすぐる、あたりから始まり、抱っこをして左右に揺らす、オムツを代える・・・。
普通なら、このあたりで起きる。
しかし、息子は起きない。
メアリーは、おかしいわね、と言いながら、ひざの上で「お馬さんごっこ」をした。ボンボンボン、とひざの上でリズムに乗って息子を跳ねさせる。息子はこれが大好きで、普段なら、げらげらと笑っているはず。
しかし、息子は起きない。
「しょうがないわ、最終手段に訴えてもいいわね」
メアリーは、覚悟を決めた。わたしたちも覚悟を決めた。
そしてメタリーは
指で息子の
まぶたを
開けようとした。
そして、息子は
力を入れて
まぶたを閉じて
開かせない。
ぎゅうううううううううううううううう~
筋肉対決
指VSまぶた
昔から意志の強い子でした。自分ですると決めたことはやりとおす子供でした。ほんとによく寝る子でした。この日から、夜の7時から翌朝の8時まで寝るようになりました。
今、義母は一日のほとんどを眠って過ごしていて、その隣で、ただ座っている役立たずなわたしです。眠っている義母を見て、眠りにつこうとする意思を感じます。眠り続けようとした息子をたたき起こそうとしたような事は、彼女にはしたくない、と思っています。