髪の毛が立っている | せきらら性教育

髪の毛が立っている

息子がまだまだ乳飲み子だったとき。

生まれたときから髪の毛がふさふさと生えている子だった。わたしもやっぱりそうだったそうで、これは遺伝なのかな? 変なところが似るもんだ、と思っていた。

柔らかい髪の毛なのに、息子の毛は総立ち。なんていうか、伸びすぎのモヒカンみたい。大人になってもこの髪形のままだったら、どうしたらいいんでしょう?・・・なんて、真剣にお医者さんに聞いて笑われたことがあります。

「あのね、赤ちゃんだから、一日中寝てるでしょ。だから、寝癖なんですよ。お座りするようになったら、うそみたいにぺたっとなりますよ」

はあ、重力のせいですね・・・。そういえば、しわができるのも、肩がこるのも、みんな重力のせいだそうです。つくづく、わたしたちって地球という星に暮らしているのだと思います。

今日、義母をお手洗いに連れて行ったとき、彼女の髪の毛が息子の赤ちゃんのときと同じ髪形になっていました。

人間というのは、年をとるのではなくて、子供にもどり、母の胎内の向こうにある命の始まりに帰るのでしょうか。寝言を言っている義母の横顔を見ながら、そう考えました。