辞書を引く功罪 | せきらら性教育

辞書を引く功罪

息子は誕生日に辞書をわたしの友人からもらった。子供用の辞書。イラストも付いていて、前頁カラーの、なかなかいい辞書だ。

誕生日のパーティーの後、だんなとわたしは居間で赤ワインを飲みながらしゃべっていた。息子は隣の部屋でもらった誕生日プレゼントで遊んでいた。

「Yが*才ということはわしらも結婚が長いねえ」
「もうすぐ、Yの第二次性徴も」
「精通があったら、あんたの責任やで。わしにはちんちん無いからの」

と、実に、一人息子の誕生日にふさわしい会話を交わしていた。

「な、何をしろと・・・」
「二人でちんちん並べてしごいたったらええんとちゃうか」
「・・・・」

だんなが沈黙に陥った瞬間、息子の声が聞こえた。

「性交: 女性性器に勃起状態になった男性性器を挿入すること」

家庭に沈黙が訪れた。

「こりゃ、なにを読んでいるんじゃ」
「辞書」

いい辞書をもらったものだ。