玉取り騒ぎ | せきらら性教育

玉取り騒ぎ


玉のようなのは男の子で、珠のようなのは女の子だそうだ。珠は真珠のことらしい。では、玉は? やっぱり、金の玉か?

息子のYはそろそろ第二次性徴がはじまりそう、か、な・・・というところ。ハリー・ポターの、ハリーがデートをしたり、ふられたりする部分を熟読して、予習をしているようだ。なるほど、そういった読み方もあったのか。

それで、猫ではないといわれたわたしの猫を捕まえて、Y は「ちんちんは何処だ」と聞いた。シャム猫はちんちんと玉袋の部分が色が変わっているため、非常にわかりやすくて、性教育に最適な猫種だと思う。そこで、色の変わっている部分を見せて、猫のちんちんは普段はここに隠れているが、ことあると、ののの、と伸びて出てくるというと、いたく感心をした。

その後、ぺったんこの玉袋を触りながら、Yは「でも、ここには玉はないんだよね」と言いながら、おのれの何を確かめていた。

それを見て、思い出した。

もう、ずいぶん前になるけど、去勢手術の後、猫を獣医に受け取りに行ったときのことだ。看護婦さんがかごに入れて麻酔でふらふらしている猫を連れてきた。

「ハイ、お宅の男の子」
「いや、もう、男の子では・・・・」
「あらあら、まだ立派な男の子ですよ」
「でも、もう立派な男の子では・・・」

その会話を後ろでお母さんに連れられた10歳くらいの男の子が聞いていて、パニックして、叫んだ。

「お母さん、あの猫に何が起こったの!! ここで僕にも同じことするの!!」

・・・・やっぱり、男の子は、玉、なのでしょうか。